【オーナー様・ご入居者様へ】ITを活用した重要事項説明”IT重説”

こんにちは。営業部の檀上です。

 

私事ですが、数年前、子育てのために3年ほど不動産業界から離れた時期がありました。
3年ぶりに戻ったとき、「色んなことが変わってる!」とビックリした記憶があります。

 

そして、現在。

 

不動産業界に携わりながらビックリしていること・・・それはあらゆる場面での「インターネットの普及の早さ」です。

 

ひとつ例を挙げますと、これまで契約前の対面説明を必須とした重要事項説明、これをテレビ電話やスカイプなどインターネット上で行うIT重説が、今年の10月1日から本格的に運用が始まりました。
2015年8月から2017年1月にかけて社会実験を行い、賃貸取引では1,069件行われ、大きなトラブルがなかったことから解禁になったようです。


ITを活用した重要事項説明”IT重説”

IT重説とは

 

IT重説とは、テレビ会議等のITを活用して行う重要事項説明をいいます。
IT重説では、パソコンやテレビ、タブレット等の端末の画像を利用して、対面と同様に説明を受け、あるいは質問を行える環境が必要となります。 

IT重説のメリット

 

1.遠隔地に所在する顧客の移動や費用等の負担が減少する
2.重要事項説明実施の日程調整の幅が広がる
3.顧客がリラックスした環境で重要事項説明を受けられる
4.来店が難しい場合でも契約者本人に対して説明ができる

IT重説のフロー

 

IT重説は、説明の相手方の手元に、重要事項説明書及び説明に必要なその他の資料がある状態で行われることが必要です。
そのため、重要事項説明の実施に先立ち、説明の相手方に重要事項説明書等を事前に送付している必要があります。
なお、重要事項説明書は、取引士が記名押印をした上で、書面にて交付する必要があり、PDFファイル等による電子メール等での送信は認められません。(図3参照)
なお、重要事項説明の内容を説明の相手方が十分理解できるようにするため、説明の相手方に事前に重要事項説明書を読んでおくことを推奨するとともに、重要事項説明書の送付から一定期間の後に、IT重説を実施することが望ましいと考えます。
また、重要事項説明書に説明を受けた者の記名押印を求める場合は、重要事項説明書を2部事前送付して、そのうちの1部を返送してもらうことも考えられます。

IT重説フロー

 
※国交省HP「賃貸取引に係るITを活用した重要事項説明実施マニュアル」より引用 

コメント

 

PCだけではなく、スマートフォンのテレビ電話を利用でき、お客様が来店せずにご自宅などで説明を受けることができるため、遠方の方やお忙しい方は、場所と時間を有効に使えます。
また、知らない店舗へ行くのは緊張するといった方の不安も取り除くことができ、様々なニーズ、ライフスタイルに対応できます。
 
不動産に限らず、あらゆる場面でIT化が進むこの時代。
この時代のニーズに合わせた業務を行っていきたいと思っています。
 
IT、VR(仮想現実)、AI(人工知能)他、一体これからどれだけの進歩を遂げていくのでしょうか?
技術の進歩に合わせ、日々勉強、そんな毎日です。
 
※参照
建設産業・不動産業:IT重説本格運用(平成29年度~) – 国土交通省