【オーナー様・ご入居者様へ】住宅用火災警報器の設置とメンテナンス
こんにちは。営業部の西川です。
秋から冬にかけて、空気が乾燥してまいりました。
今回は住宅用火災警報器の設置とメンテナンスについてお話したいと思います。
住宅用火災警報器の設置とメンテナンス
平成16年消防法改正に伴い、戸建や自動火災報知設備が付いていない共同住宅の各居室や階段の天井などに、住宅用火災警報器を平成23年6月1日までに設置することが義務付けられました。
令和元年の総務省消防庁のデータによると、設置率は全国で82.3%と言われております。
住宅用火災警報器の効果や点検・交換の方法についてご説明します。
建物火災による死者数の9割は住宅火災
平成16年の消防法改正に至るまで、住宅に対する防火規制はほとんど行われなかったため、不特定多数が利用するホテルや百貨店などと比べ、住宅火災による死者数は5倍と言われています。
また、住宅火災による死者の発生要因の約6割は、 逃げ遅れであり、年齢別に見ると65歳以上の方が6割を占めています。
※放火、もしくは放火の疑いであるものを除きます。
住宅用火災警報器の効果
消防庁が平成24年~26年における失火を原因とした住宅火災について住宅用火災警報器の効果を分析したところ、死者数は2/3となり、焼損床面積・損害額はおおむね半減しました。
交換時期は10年
一般的に住宅用火災警報器は、配線工事のいらない電池式を採用しており電池の寿命は10年となっております。
また、汚れなどの影響により火災の感知が遅れる場合がありますので、少なくとも年に2回は下記の点検を行うのが望ましいです。
点検方法
1.設置時期を調べる
本体の側面などに記入した「設置年月」、 または本体記載の製造年を確認しましょう。
2.定期的に作動確認を行う
ボタンを押す、もしくはひもを引いて音が鳴るか確認しましょう。
・正常な場合
正常をお知らせするメッセージ、または火災報知音が鳴ります。
※火災報知音の例
「ピピ、ピーピーピー」
「ピーピーピー火事です」
(音はメーカーや製品により異なります)
・音が鳴らない場合
電池がきちんとセットされているか確認、それでも鳴らない場合は電池切れもしくは本体の故障の可能性があります。
管理会社にご連絡ください。
最後に
現段階では未設置や作動しないことによる罰則はありませんが、人の命と大切な資産を守るために、設置とメンテナンスを確実に行いましょう。