【オーナー様へ】相続が引き起こすトラブル事例「登記・測量」

こんにちは。営業部の檀上です。

 

インフルエンザの流行期に入りました。
今年は例年より早くから流行しているようですが、こまめな手洗い・うがい、また、十分な睡眠と栄養をとり、体調を崩されないようお気をつけください。

 

さて、2020年4月の民法大改正の件で、様々勉強する機会が増えた最近ですが、オーナー様との会話で出てくる「相続」について、こちらもまだまだ勉強中。

相続というと節税対策に目が行きがちですが、様々なトラブルに発展するケースが多いのは皆様ご存知のことだと思います。
今回は「登記」と「測量」の視点から、トラブルを回避するために行っておくべきことについてご紹介したいと思います。

 

相続が引き起こすトラブル事例

【ケース1】亡くなった父から自宅を相続したAさん

高齢の母の面倒を見る条件でAさんが自宅を所有。
特に書面化や相続登記をしていなかったAさんですが、弟が急死し、相続人となった弟の妻と子が、弟が得るべき持分を主張し、トラブルに発展しました。

 

問題点

 

・売却する際に契約書を作成できない
・不動産を担保とする融資がうけられない
・年月が経つと法人相続人が増えて遺産分割協議が困難に

 

ポイント

 

法廷義務がなく相続税の申告と違って申請期限もないため、手続きの煩わしさもあり、放置する例も少なくありません。
相続登記の放置は、子や孫の世代に迷惑をかけるということを認識し、きちんと最後まで手続きを行いましょう。

【ケース2】隣地所有者と土地の境界を明確にしていなかったBさん

Bさんが土地を売却する際、購入予定者から建築を行うため、正確な土地の大きさを聞かれました。隣地のCさんと確定測量をしたかったのですが、Cさんは既に亡くなっており、相続した親族は5名で所有。Cさんの親族5人全員とは連絡が取れず、結果的に売却ができませんでした。

 

問題点

 

・確定測量を行う事ができず、予定建築物が建てられない可能性が出たため売却が出来なかった

 

ポイント

 

将来の売却に備え、境界が不明確な土地は早めに測量を行いましょう。
また、上記のCさんの土地の様に不動産を共有名義にすると、処分する際、全員の承認が必要となります。
資産を受け継ぐ方が困らないように手続きをしておきましょう。

まとめ

「相続登記」と「隣地との境界の明確化」、面倒だし、まぁいいやと放っておくことは未来を危機にさらすことになります。
① 相続登記が完了しているか?
② 所有地の隣地に問題・トラブルがないか?
以上2点はすぐに見直せます。

 

もし、まだという方がいらっしゃったら、すぐに見直しをお願いしたいと思います。

 

また次回、こうした情報をお届けできればと思っています。